病院の地味なお仕事

田舎で内科医やってます。専門は消化器です。このブログは病院のいろいろな仕事にかんするフィクション小説です。登場人物は継続しますが、基本的に一話完結にしています。

頑張れ、負けるな妊婦たちよ

ざっくりとした概要説明:ある病院を舞台とした医師やコメディカル、病院にかかわる人たちのフィクション小説です。基本、ジャンルはコメディです。下ネタありです。    主な登場人物:   内科医師 小松原優子 34歳独身 かわいいがキレやすい          内科医師 柳原洋一  35歳独身 イケメンだが変態 ドM          内科医師 内田祐樹  26歳独身 ずんぐりむっくりの後期研修医  応援クリックがとても励みになっています。良かったら読む前にクリックお願いします  ⇒にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ 

 

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最近コロナで妊婦さんが転院しなくてはいけないことがニュースで取り上げられていることがありました。それについての話題。

 病院の職員食堂にて。

優子と循環器のたまが遅い昼食を食べていた。

テレビ『○○病院がコロナ専用病院になるのでそこで分娩を予定されていた妊婦たち

 が転院を余儀なくされています』

優子とたまはおしゃべりを止めて、ニュースに聞き入っていた

テレビ『この病院で分娩を予定していた妊婦さんのインタビューです』

テレビ・妊婦『これまで診てもらっていた先生のいない病院で出産することに不安があ

 ります』

 

優子「…これさぁ、なんかマスコミ報道もいまいちだよね」

たま「そうだねぇ…」

優子「通常出産のときに赤ちゃんとりあげてくれる医者なんて、その時の当番医だか

 ら、おそらく全然面識のない医者に出産のときは担当されるよね」

たま「現実の出産はほぼ助産師頼みだしね。通常分娩はね」

優子「帝王切開の時くらいかね、主治医が来てくれる可能性あるの」

たま「帝王切開も実際は若手がおもにやって、ベテランは前立ちみたいな感じでしょ」

優子「あのテレビの妊婦さんは全然悪くないんだけどね。これマスコミの不安の煽り方

 に問題があるよね」

たま「病院はちゃんと転院先見つけて、病院同士で受け入れお願いしてるわけだか

 ら、ましてやコロナ専用病院を引き受けた病院は偉いと思うのに、なんか批判的なニ

 ュースになってるよね。こう図式として、非情な態度で転院を告げる病院とかわいそ

 うな妊婦さんみたいなね」

優子「うちらみたいな地域の医者からしたら、都会はたくさん病院あって転院できるだ

 けうらやましいよって感じだよね。こっちで妊婦全員転院させるったら、ずいぶん遠

 くまで行かせることになるよね」

たま「今回のニュースで問題なのは転院することで分娩費用がかなり増えちゃう人がい

 るみたいだからそれは気の毒よね」

優子「そうだね、それどういう理屈なんだろね」

たま「そっち掘り下げて問題視してほしいよね」

優子「ただただ妊婦を不安にさせるような報道するなってね。出産はリスクのある人と

 か大変なこともたまにあるけど、実際の現場はほとんどが助産師さんがやって、ギネ

 の医者はその日の当番医が終盤に登場して終わったら縫うみたいなかんじでしょ。た

 ぶん外来でエコー当ててくれた先生と離れ離れになっても、結果は大きく変わらない

 から、それについては心配すんなって言ってやりたい。お母さんも赤ちゃんもたいて

 はたくましく出産をほぼ自力で完結させてんだよってね」

たま「ほんとねー、もっと励ましたり力づけたりするニュースやってほしいよねー」

 

今、不安になってる妊婦さん、大丈夫、転院先があるなら心配ない、そこの先生と助産

師さんでちゃんとやってくれる。頑張れー

 

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