お家にこもる生活になってしばらくになる。作者は家での生活が豊かになるように、模
様替えしたり、アマゾンプライムビデオを見るためにFire stickを導入したり、今まで結
局洗濯ものをかけていた筋トレグッズを改めて配置したり、生活にプチ改革を行ってい
る。プライムビデオでは流行りの鬼滅の刃と約束のネバーランドを見たのであるが、そ
れについてのお話。
柳原「俺、『約束のネバーランド見たぞ』」
優子「あれも面白いよね。なんか最近鬼の話多いよね」
柳原「約束のネバーランドはなんていうか、結局、屠殺される動物側の話だな」
優子「まあ、そうだね。なんか最近はおいしいお肉作るために、よい餌与えたり、自由
に放牧させたり大事に育ててから食用にするもんね」
柳原「そして、あのシスターも子供たちをどんどん鬼の元へと送り込む非常な人間と見
せかけて、自分ももともとは孤児院育ちで、死ぬか生きるかの選択で支配者側に回っ
ているっていうね」
優子「ああいうところ、鬼滅の刃と同じで悪人にもいろいろ事情があるのよ、簡単に
は責められないのよって感じになってるよね」
柳原「アニメの世界の鬼の話だからな、もうちょっと現実に当てはめて考えるとわかり
やすいな。ちょっとやってみよう」
優子「『おはよう、私のかわいい子供たち。』これ、鬼滅だと『お館様』で、約ネバだ
とイザベラね。」
柳原「ああ、あれかぶってるよな」
優子「『私は院長の鳥飼だ、私のかわいい子供たち。今日もコロナのクラスターが近く
ででた。内科よ、入院させてくれるな?』」
柳原「いやです。ただでさえ、時期的に入院患者多いのに、通常業務に加えて次々コロ
ナ患者増えたら、持ちませんよ。コロナ患者一人入ったら、大変な手間なんです
よ。感染防護服脱いだり、着たり…。だいたい、無症状の感染者なんてホテル滞在で
きるレベルの人は医師免許持ってたら誰でも主治医になれますよ。マイナー科も診て
もらってくださいよ。なんで内科ばっかり…」
優子「ボギっ」
柳原「イテェー」
優子「『大丈夫、上手に折ったから。でもね、これ以上騒ぎ立てて断ると殺すわよ』」
柳原「院長がイザベラにーっ」
優子「『柳原君、僕もね、マスコミに病院の前で張り込みされたり、電話攻勢がすごく
て大変なのだよ』」
柳原「そうかー…、院長にもそんな事情が…いや、とてもそういう風にはならんぞ。そ
の伏線では読者の感情移入ができない。失敗だ」
優子「『では、柳原君、コロナのせいで病院がどんどん赤字になってるんだ、今、君た
ちに頑張ってもらわないとこの地域から病院が消滅してしまうかもしれない』」
柳原「このやろー、コロナ病棟作って、助成金で赤字から黒字になるって事務から聞い
たぞー」
優子「『もう下弦の医者は必要ないな』」
柳原「そんなこと言って、内科いなくなったら困るのはてめーだろーっ。コロナ誰が診
るんだよっ」
なかなかみんなを納得させる理由を作るのは大変なのである。