病院の地味なお仕事

田舎で内科医やってます。専門は消化器です。このブログは病院のいろいろな仕事にかんするフィクション小説です。登場人物は継続しますが、基本的に一話完結にしています。

いいの、私、WITH コロナだから

ざっくりとした概要説明:ある病院を舞台とした医師やコメディカル、病院にかかわる人たちのフィクション小説です。基本、ジャンルはコメディです。下ネタありです。    主な登場人物:   内科医師 小松原優子 34歳独身 かわいいがキレやすい          内科医師 柳原洋一  35歳独身 イケメンだが変態 ドM          内科医師 内田祐樹  26歳独身 ずんぐりむっくりの後期研修医  応援クリックがとても励みになっています。良かったら読む前にクリックお願いします  ⇒にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ 

 

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「with コロナ」とは新型コロナウイルスとの共生を指す言葉として使用されているコ

ロナウイルスが世を騒がせるようになって暫くしてから出てきた言葉である。何と言う

か直ちに撲滅することが難しいと悟ってからの、あきらめと言うか観念したような心情

がこもった言葉のように思えるのは作者だけであろうか。今日はこのコロナによって生

まれたこの俗語に関するお話である。

 優子「はぁー、暑くてマスクとか着けてられない」

柳原「おまえ、もう気が緩み切っているぞ。今、こんなにコロナ感染者が増えていると

 いうのに。」

優子「いいの、私、『WITH コロナ』だから」

柳原「医療従事者がコロナと共生を謳うなよ。俺は医療従事者なら『without コロ

 ナ』の世の中を目指すべきだと思うがね。『with コロナ』とか言ってるやつはコロナ

 撲滅するやる気が感じられないんだよ」

内田「お疲れ様でーす。もう最近、暑くて内視鏡するときいちいち手袋二重にするのし

 んどいですよ。取り換えるのが汗でくっついちゃって」

柳原「かーっ。お前もその体とともに精神が弛みきってる。貴様はコロナと闘う気ある

 のか」

内田「僕はもうそんな正面から戦おうって気はありません。こんなに感染者増えちゃっ

 たら、どうやり過ごしていくかですよ。『with コロナ』。」

優子「そうよ、町でチンピラと遭遇したときに相手が一人なら戦うけど、何十人もいた

 ら、どうやってその場を最小のダメージで切り抜けるかを考えた方がいいのよ。

 『with コロナ』」

内田「相手が一人でもチンピラだったら戦わない方がいいですよ。『with チンピラ』の

 精神で行かないと」

柳原「そんな日本の外交みたいな、弱腰な気持ちで毎日過ごしてたら、我々はいつ『ア

 フターコロナ』を迎えられるんだよ。『without コロナァ!』」

優子「このまま、なるべく感染の波が低い状態を目指して、寝た子を起こさないようん

 そーっと診療するのよ。そうすればいつか気が付けば『ポストコロナ』の朝を迎えて

 いるのよ」

柳原「お前たち、いいか、みんな目をつぶってよく聞け。今日、俺の今月の医局弁当代

 の袋が無くなった。『コロナ禍で』(この中で)取ったやついたら、正直に手を挙げ

 ろ」

優子「ハイ、すいません、先生、昨日そのお金で夜勤の看護師と寿司を出前しました」

柳原「コロナやろう、正直に名乗り出たから許す。ただ、『with コロナ』とかもう言

 うな。俺たちはコロナに対して攻めの精神を決して忘れてはならない」

優子・内田「ハイ」

 

インフルエンザみたいに数日で改善するならいいですが、結構重症化するひとがインフ

ルよりは多いわけだから、共存は違和感があります。有効な治療薬がはやく出てほしい

ですね。

 

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