女医と言ってもいろいろな人がいる。しかし世の中に氾濫する女医に対するイメージと
言うのは割と限定されたものではないだろうか。世間が期待する女医象に待ったをかけ
る女医が今日もこの病院で語るのであった。
優子「私はねー、ピンクの聴診器するような女医が大嫌いなの」
内田「どうしたんですか、やさぐれてますね、ずいぶん」
柳原「外科の石川五右衛門が皮膚科の真由子ちゃんとデートしてたらしいぞ」
優子「よりによって何であんなブスと」
柳原「真由ちゃんはむっちりビューティーだぞ、ぶすじゃない」
優子「なんであんな性格悪くてブスのくせに、石川先生とデートできて、私の方がかわ
いくて性格がいいのに誘われないのか、これほんと謎だから」
内田「今の言動に答えがすべてあるような気がしますけど」
優子「何ィィーッ」
柳原「落ち着け、まだ石川先生と真由ちゃんが付き合ったかどうかわからないじゃない
か」
優子「だって看護師が居酒屋で二人で飲んでたって言ってたし」
柳原「週刊誌で突撃された芸能人もよく言うじゃないか『あの場にはマネージャーもい
ました』とか『あの後、友人数名も合流しました』とかな」
優子「そうか、そういうこともあるか、あの後オペ室の看護師も来たのかもしれない」
柳原「まあ、週刊誌の場合はたいていそういう場にマネージャーはいないし、友人も合
流していないんだけどな」
優子「キサマァーッ、ほんとぶん殴ってやるぞー」
内田「まあ、先生落ち着いてください。ぼくもどっちかって言うと先生の方がちゃんと
した女医さんだし、顔のランクも上だと思いますよ」
優子「テメェは何上から目線で言ってやがるーっ、キィーっ。だいたいピンクの聴診器
付けたり、ピンクの術衣着るような女医は男の目線を常に意識するやりマンばっかり
なのよ。ピンクの聴診器は男に迎合しようとしている印なのよ」
柳原「全く男って言うのは単純でバカだから、そういう女の子のことが大好きなんだん
なー。石川先生も所詮はそんな馬鹿な男の一人だったということだよなー」
優子「テメェごときが私の石川先生を悪く言うなーっ、キィーっ。悪いのはあのビッチ
なのよ。あのやろうー」
内田「先生、医局の机、持ち上げようとしないでください。危ないです」
荒れる優子であった。医局内恋愛はすぐ広まるのでリスキーです。かっこいい男の医者
はみんなが狙っているんでトラブルにお気をつけて。個人的には作者は術衣や聴診器は
女医さんは華やかな色のものを使っているのは好きです。病院と言うのは気分が沈みが
ちになるから、目に映るものは明るい色の方がいいなと思ってます。