病院の地味なお仕事

田舎で内科医やってます。専門は消化器です。このブログは病院のいろいろな仕事にかんするフィクション小説です。登場人物は継続しますが、基本的に一話完結にしています。

キレイですと言うアピールが、あんた汚いのよの意に取られる

ざっくりとした概要説明:ある病院を舞台とした医師やコメディカル、病院にかかわる人たちのフィクション小説です。基本、ジャンルはコメディです。下ネタありです。    主な登場人物:   内科医師 小松原優子 34歳独身 かわいいがキレやすい          内科医師 柳原洋一  35歳独身 イケメンだが変態 ドM          内科医師 内田祐樹  26歳独身 ずんぐりむっくりの後期研修医  応援クリックがとても励みになっています。良かったら読む前にクリックお願いします  ⇒にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ 

 

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こちらの意図することが相手に伝わらないどころか、時に意図したことの真逆にとられ

ることもしばしばある。相手に配慮しても、不快に思われることもあるので、人と関わ

って生きていくのはつくづく難しいのである。今日はいつもの面々が反対の意にとられ

ることについて語り合っていた。

 内田「コロナが流行してから、一人ひとり診察するたびに、手を洗ったり消毒したりす

 るようになりましたよね」

優子「まあ、理論的には当たり前のことだったんだけどね、なあなあになってたよね」

内田「僕、聴診器も毎回拭いているんです。患者さんも神経質な人はちゃんと前の人診

 察してから消毒してるか気になるんじゃないかと思って。聴診したら、患者さんと話

 しながら拭いてるんです」

優子「いいんじゃない」

内田「でも、ふと思ったんですけど、それだと目の前の患者さんをばい菌扱いしている

 と思われて、不快に思う人もいるかなと」

柳原「小学生のいじめみたいにか?触った後すぐ手洗ったり、消毒したりするのが

 か?さすがに病院に来てそんなこと思わないだろう」

内田「でも、失礼かなと思って。僕としては、『僕は消毒に気を遣ってる医者です』と

 アピールしてるんですけど。やっぱり次の患者さんを入れたときに、軽い問診しなが

 ら診察前に聴診器拭いてる感じがいいかなと」

優子「そりゃ、そうかもしれないけど。考えすぎじゃない?そんなアピールはいらな

 い」

柳原「そうだ。俺たち消化器内科の医者の手には、常在菌として大腸菌がたくさんすみ

 ついているからな。どうせそんなのさらって消毒したくらいじゃ効果無いんだ」

内田「大腸菌住みついてると思うなら、なおさら先生きちんと消毒した方がいいです

 よ」

優子「まあ、あんたの考え方もわかるけど、そこまで気を遣わないといけないのかね。

 もし『俺をばい菌扱いしているのか』とか怒るおっさんとかいたとしたら、コロナの

 関係で全員にこうしてますっていえばいいじゃん」

柳原「そうだ、お前そんな小さなことに気を遣うんなら、もっと先輩の俺に気を遣

 え。お前みたいな気の小さいやつが、きっと患者のことを『患者さま』と呼ぶような

 悪しき習慣を生み出したんだ」

優子「そうだそうた、小心者ー」 

内田「そんなに責めないでくださいよ、じゃあ、正解は何なんですか?」

柳原「正解は…どっちでもいい。堂々と対応すれば問題なし」

優子「それよりも汚い顔面を何とかした方が患者サービスが向上する」

内田「それはどうにもならないから、ほかでサービスしようとしているんです」

柳原「お前みたいな細かいこと言うやつが、『御机下』が正しいとか、いや『御侍史』

 が正しいとかうるさいこと言うんだ」

優子「そうだそうだー、ケツの穴小さいぞー」

柳原「いいか、お前みたいな細かいやつが『異所性胃粘膜あるのに所見のところに書い

 てなかったぞ』とか言って、後輩を叱るんだ。」

優子「そうだそうだー。あんなのあってもなくてもどっちでもいいだろー」

思いがけず、いろいろと責められる内田であった。

 

気を遣いすぎるとあまりよくないこともあります。ほどほどに。

 

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