病院の地味なお仕事

田舎で内科医やってます。専門は消化器です。このブログは病院のいろいろな仕事にかんするフィクション小説です。登場人物は継続しますが、基本的に一話完結にしています。

ポロリあり

ざっくりとした概要説明:ある病院を舞台とした医師やコメディカル、病院にかかわる人たちのフィクション小説です。基本、ジャンルはコメディです。下ネタありです。    主な登場人物:   内科医師 小松原優子 34歳独身 かわいいがキレやすい          内科医師 柳原洋一  35歳独身 イケメンだが変態 ドM          内科医師 内田祐樹  26歳独身 ずんぐりむっくりの後期研修医  応援クリックがとても励みになっています。良かったら読む前にクリックお願いします  ⇒にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ 

 

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古くは芸能人水泳大会、バカ殿様、など世間にはいろんなポロリの形が存在するが、医

療の世界も然り、病院のポロリというものが存在する。本日はそんなメディカルポロリ

についてのお話。

 病院では日々、患者さんにいろいろな処置を行う。時にそれは検査室だったり、手術室

だったり様々な場所にて行う。たいていの検査台は電動で上下に動くものである。医者

には男の医者も、女の医者も、背の高い医者もいれば、背の低い者もいるので、検査台

が電動で動くことにより、その違いに対応する。だがうまく対応できない場所もある。

それは患者用ベッドである。このベッドは多少は手動、電動で上がり下がりするが、そ

こまで高く上げることはできないのである。この患者用ベッドこそ、メディカルポロリ

の温床なのであった。

 

この病院では今日、骨髄穿刺(マルク)の検査が予定されていた。素人童貞研修医、渡

邊はおとなしい他の研修医がマルクを見学する予定だったのを、無理やり自分が見学す

ることにして外来で待機していた。

今日は大学から血液内科医、細木直美の出張があり、血液疾患が疑われる患者の骨髄検

査が行われることになっていた。

細木のマルクは歴代研修医の申し送りで必見とされていた。なぜなら細木は華奢な体形

ゆえ、出張に来てこの病院の使い古しのダルダル術衣を借りて、低い患者用ベッドでか

がんでマルクをやると、高率にブラがチラリと見えるのであった。

以前、外来で遠くから見かけた細木直美のカップは渡邊のおっぱいスカウターの判定に

よるとCはあった。Dに近いCかと思われた。今回それが間近で見られるということで期

待に胸が膨らむ渡邊であった。

その時、背後から突然渡邊の肩を叩くものがいた。振り向くと、口髭に角刈りで妙に姿

勢の良い男がにっこり笑ってこちらを見ていた。

フレディ「キミカ?ミスター、ワタナーベは」

渡邊が訳も分からず黙っていると、内科外来の看護師金沢日出子がその男に「あ、フレ

ディ先生、こっちのベッドでやりますから、お願いします」と声をかけた。

 渡邊「あの、金沢さん、今日のマルクは細木先生では?」

金沢「細木先生、インフルエンザで以前こちらで勤めていたフレディ先生が代わりに来

てくださったんですよ」

その男は膝関節を曲げない感じで姿勢よく歩き、内科外来の11番ベッドに近づいた。

フレディに「ミスター、ワタナーベ、カマンッ」と言われ、いやな予感がしながらも、

もう立ち去ることはできない雰囲気の中、渡邊はフレディのもとへ歩いて行った。

フレディは「デワ、ウツブセニナッテクダサイ」と患者さんに言った。

金沢「先生、この患者さんね、すごい耳が遠いんですよ」それを聞いてのことかはわか

らないが、それからフレディは外来処置室を膝を伸ばしながら縦横無尽に姿勢よく歩き

回り、小さく、「ズンズンチャ、ズンズンチャ」とハミングしていた。ズンズンチャの

チャの部分でザバーっと綿球に大量にイソジンをかけていた。「ウィーウィール、ウィ

ーウィール」とイソジンの瓶を持って歩きながら、「ロックユー」でターンしこちらに

急に振り返って見せた。

患者さんがうつ伏せで周りが見えないことをいいことにやりたい放題であった。なんと

か逃げる方法がないか、模索する渡邊であったが、激しく動き回りながらもフレディ先

生はしっかりと渡邊のほうに顔を向けていた。

フレディ「イェーオッ」

何かこちらに求める感じで叫ぶフレディであったが、渡邊は気づかないふりをして黙っていた。すると、

フレディ「イェーオッ?」

渡邊はフレディが伝説のライブ・エイドを再現しようとしていることに気が付かないふ

りをしながら、視線をベッドの下の方に降ろした。興奮するフレディは長白衣を脱ぎ棄

てると予想通り白のランニングを着ていたのであった。ランニングからはブラチラどこ

ろではなく、もじゃもじゃの胸毛が全見えであった。

フレディ「イェイェイェイオー。イエーオ」

もうどうにでもなれと、渡邊はしょうがなく「イェーオ」と小さな声で言って返した。

フレディは満足そうに、穿刺前の局所麻酔を始めたのであった。

それからしばらく、「ロックユー」とキシロカインが入ったシリンジを突き上げたり、

「シンギングッ」とこちらを煽ったりする前で渡邊は呆然と立ち尽くしていた。

ポロリありを期待した渡邊の期待はもろくも崩れたが、伝説のライブ・エイドとフレデ

ィ先生のパフォーマー振りは少しだけ体感できたのであった。

マルクが終了し、今までに味わったことのないような疲労感とともに廊下を歩いていた

ら、向こうから柳原がフレディに挨拶しているのが見えた。

フレディ「ヘイ、ヤナギハーラ」

柳原「よー、斎藤、元気か?」 

フレディは柳原と同期で本名は斎藤和男というバリバリの九州男児なのであった。

患者用ベッドではCV(中心静脈カテーテル)を挿入したり、腹水を抜いたり、いろいろ

な手技をすることがある。どうぞ、日本全国のドクター、予期せぬポロリに気を付け

て。ロックユー。 

 

 

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